MERCEDES AMG GT

 

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メルセデスベンツ AMG GT

AMGが直接手掛けた第三弾目の車両で、過去の2車種のように高価で手の届かないスーパーカーではなくメルセデスベンツを購入できる人なら選択の一台に入る価格帯で、競争力のある量産カーを作ってきました。直接のライバルはポルシェ911なのですが私はメルセデスを購入する人とポルシェを購入する人は別の層だと思います。走りを求めても充実の装備がベンツには求められ全部を満たさなければなりません。安全装置、快適装置、豪華さ等、お客様の要望は妥協してくれません。それを満たすメーカーはやはりメルセデスであると思います。
この車は走りに重点を置いて開発されていますがSLSよりも広い室内、ガラスの天井、音のいいオーディオ、ハッチバックでトランクと一体のためカバンや傘など後ろにポイと積めるのが嬉しいです。

それではまずノーマルの状態で試乗してきます。
4Lの排気量なのでTBの効く前の極低速はトルクが無いのですが、2000回転も回ればしっかりとブーストが掛かってきてパンチのある加速が始まります。C63と同じエンジンなのですがこちらの方が明らかに速くて面白いエンジンに仕上がっております。これは吸気通路がスーパーカーと同じく真っ直ぐで抵抗が少なく、車重も軽くダイレクトな足、ハンドリングによる物と思います。それにしても何て楽しいのでしょうか!ハンドリングが今までのベンツにはないクイックさでグイグイと回っていけます。足も硬質でしなやか。本当に面白い車で私自身欲しくなって来ました。
マフラーの特性は低速域でもう少しトルクが欲しいのと、バルブの切り替えのメリハリがもう少し欲しく、高回転で楽しいマフラーが欲しいです。これを踏まえて開発に入りたいと思います。

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それではまずノーマルマフラーを取り外します。

SLSと同様にアンダーカバーを外したらサブフレームが張り巡らされており、大変外し難いです。更に中間パイプ以降が全て一体式で大きくて大変。SLSのマフラー交換を思い出しました。バルブ部の電気モーターのカプラーもカバーがされていてこれを取るだけでも至難の業です。

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そしてようやく大きくて重いマフラーが取り外せました。
マフラーを外すために取り外すボルトも写真を撮りました。この本数!拷問です!
MERCEDES_AMG_GT_05 MERCEDES_AMG_GT_06 中間パイプ前部のジョイントはSLSの様に左右で別のタイプではなく、最新のベンツのジョイントに変わっていました。これが本来の状態だと思います。 MERCEDES_AMG_GT_07
バルブを駆動するサーボモーターを外して全閉、全開の角度を調べてみます。
何と!エンジンを切るとバルブが閉じるようになっていて更に全閉から全開まで60°位しか幅がありません。しかも左右で対称なのですが逆向きになっています。
これは左右のモーターを組み違えないように、しかも角度合わせのジョイントの切り込みも左右対称に逆に切れ込みを入れる必要があり、大変難易度が高いです。純正モーター流用の市販マフラーは他には出てこないかも知れません。
 
角度を精密に採寸して後でジョイントに切れ込みを入れることにします。
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MERCEDES_AMG_GT_10 MERCEDES_AMG_GT_11 AMG純正のマフラーよりもバルブが開いたときに音を大きくするためこのマフラーは競技用になります。したがって車検時にノーマルに戻さないとなりません。しかしあの巨大さでは大変ですので簡単にノーマルに戻せる様に切断してフランジ加工をします。これならば簡単にノーマル戻しが出来ます。この気配りがオーナー様には大切ですよね!
さて、それでは開発に入ります。
まず中間ピースから。
ノーマルと同じ70φのパイピングを使い製作していきます。C63はこの部分65φですのでこの車がやはり別物である事に気づきます。TBのために中間タイコは無くストレートで大丈夫そうです。左右の同調を取るバイパスパイプを純正と同じように入れて完成します。 そして完成!このパイプでしたら700PSのハイパワーにも対応できるスペシャル中間が出来ました。
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続いてリアピース部分を作っていきます。
サブフレームを取り付け干渉の無い様に製作していきます。ここで前回SLSのために作ったリアタイコ製作用固定治具が再び登場です。この車SLSと全く同じフレーム、レイアウトをしています。
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バルブの配線が奥の方にありテール手前に排気バルブを持って来れません。何度もモーターの位置を配線の届く位置に借り決めしてやっと満足のいく位置に待って来ました。メインタイコは車のレイアウト上横置きでバルブが閉じた時だけ排気が通ります。両サイドから入った排気は真ん中の仕切り版にあたって反転し、元の方向に出てきます。仕切り版には左右の排気バランスを整えるバイパス穴が開いており排圧を左右均等に、タイコ出口には低中速トルクをアップさせ消音を最大限にする当社お得意の2重管オリフィス構造にしました。これでバルブ開閉のメリハリと閉じた時の消音、低速トルクアップと全てを満たすマフラーが出来ます。
そして借り組みのマフラーが完成!これから製作治具を作っていきます。
 
治具よりマフラーを製作して完成しました。苦労しましたが歪みなく取り付け出来たらうれしいです。
見てお分かりかと思いますがこの車バルブが開いたら完全に直管となります!
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写真ではサーボモーターの角度が借り合わせでしたのでこれから角度を合わせます。
当社バルブに純正サーボモーターを装着した時にきちんとバルブが閉じていないとなりません。机の上で角度を測りジョイントに切れ込みを入れていきます。あまりにシビアで時間が掛かりますので何をやっているのか分からない当社社員が「社長、一体何をやっているのですか?」と聞いてきた程です。この車のマフラーを市販出来るメーカーさんはあまりないかもしれません。
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そして完成!いよいよ装着します。 MERCEDES_AMG_GT_25 MERCEDES_AMG_GT_26 MERCEDES_AMG_GT_27
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MERCEDES_AMG_GT_32 恰好いいレイアウトですね!テールもノーマルと違いバルブ側とタイコ側が独立した4本テールです。
 
価格は中間ピース、バルブシステム全てが標準装備で598,000円です。バルブの開閉は純正と同じく室内の純正スイッチで切り替えます。私の渾身の力作になります。オーナーの皆様よろしくお願いします。
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最後にスポーツ触媒付きフロントパイプを製作します。
これはお客様の注文であり市販品ではありません。すでにご存じの方も多いと思いますが、このエンジン搭載車はフロントパイプを取り外すのにエンジンを下さないとなりません。それではあまりに時間と金額が掛かってしまいますのでこのお客様は切断出来る第二触媒を交換してほしいとご依頼されました。これならエンジンを下すことなくリーズナブルに出来るので作業を受けました。第二触媒を交換するだけでもかなりの効果があると思いますのでオーナーの方は必見だと思います!
まずは純正を切断しますが、これも後でノーマルに戻らないと車検が通りません。したがって結合フランジが溶接できる位置を見計らって切断します。それでもスペースがないので大変な苦労をしました。
まずは純正触媒をノーマルに戻るようにフランジ加工溶接をしていよいよ製作していきます。第2触媒なのですが最大の抜けを実現するため普通では大排気量第一触媒に使う当社最大サイズを使いセルも200セルと極めて排気効率のいい触媒を使用します。純正のジョイントに合う前の部分のジョイントは、私のC63ですでに金型がありますのですぐに製作出来ました。
そして完成!
 
見事にマッチしていかにも抜けがよさそうです。
この部分切断、ノーマル戻しフランジ加工、工賃込みで250,000円でお受けいたします。
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全てが完成したのでいよいよ試乗してきます。
フルマフラーが交換してあるだけありレーシーな音質へと変化しました。しかしながらTB車のため排気音はSLSの様にパンチのあるしびれる音は出ません。これは仕方ないですね。もうどこにも消音気など無いのですから。
バルブを閉じた時は明らかに静かで低速トルクもありとても乗り易いです。そして開けたらストレート。TBのパンチの効いた走りが味わえます。これは楽しい!C63とは明らかに別物です。そしてハンドリングなど乗ることの楽しさと言ったら!本当に欲しい車です。オーナーの方が羨ましい限りです。
大満足に試乗を終えました。この状態で30psほどアップしていそうです。しかしやはりこんなものでは満足できないですね。オーナーの方も同じでこの後コンピュータチューニングも行います。
第一触媒が残っていますのでノーマルコンピュータでも普通に乗れますがやはりここまでやったらやりたいですね。
ブーストも上げるためにこの状態で大体80psアップするそうです。
そして書き換えに!
これも普通のコンピュータ書き換えではなく私自身のスロットルの開け具合など特別メニューを組んでもらいました。
 
(後日写真をアップします。申し訳ございません!)
 
そして最後に試乗します。
やはり別物で楽しい!!アクセルを少し踏み込むだけで車がグイグイ加速します。これはもうノーマルコンピュータには戻れない魔力に引き込まれること間違いありません。皆さんご注意を!これが私の求めていたコンピュータです。今回やっとこの仕様が叶いました。これから当社でコンピュータ書き換えをご依頼されるお客様は全てこの仕様にしますのでどうかご期待の上依頼してください。
AMG GTのコンピュータ書き換えは302,000円になります。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

乱筆お許し下さい。

 
株式会社 ジースプロジェクト

代表取締役  澤村 淳

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