MERCEDES C63 Vol.2 (専用エキマニ&フロントパイプ)

 

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C63AMG 専用エキマニ 及び フロントパイプ

C63専用エキマニ、専用エキマニ用フロントパイプを制作しましたので報告いたします。

ノーマルエキマニ加工に慣れてきてしまいもっとパワーアップがしたいと思い、遂に専用エキマニ、専用エキマニ用スポーツ触媒付きフロントパイプを制作しました。
以前にお客様の車にファースト製のエキマニが装着されておりその後ろのフロントパイプ、シュレンザーマフラーを制作したことがありました。その時に試乗した凄まじいまでの速さがずっと忘れられなくて、いつかは作りたいと思っておりました。そしてついに制作が完了し、実現したので報告します。
以前のその車にはビッグスロットルも付いており本当に速かった!
しかしお客様の依頼は「音がうるさくて乗っていられないので静かなマフラーを作って欲しい」でした。調べてみるとエキマニ後のフロントパイプはノーマルを切断して加工、そのために第1触媒が無くなっており第2触媒のみで浄化しています。中間マフラーはタイコレスのXチューブ、リアマフラーは純正でした。この状態でエンジンを掛けると物凄い爆音!音割れがひどくて乗っていられません。そのためにZEESにお見えになりました。私はスポーツ触媒付きフロントパイプ、その後はシュレンザーを制作、音割れもせず静かになりしかも物凄く速い!この体験は忘れられません。
今回のマフラーはそれとほとんど同じ仕様になります。

まずはエキマニから。
純正を外すのは簡単ですがその先が大変です。まずはファースト製を細かく解析。各気筒の径が50.8φもある極太仕様です。その後60.5φ、76.3φと流れる4-2-1の集合方法、スペースの関係か等長にはなっておりません。装着テストをするとこれでギリギリでこれ以上のパイピングをしてしまうとエンジンを下さないと装着できません。さすがに上手く作ってあります。各ナットを締めつけ出来るスペースの取り方は絶妙でこれ以外の方法は無いと思えるぐらいよく出来ています。私自身これを習うしかないと確認しました。しかし各気筒50.8φは太すぎるのとスペースをもっと開けたいのを考えて48.6φを選択して、後は同じように4-2-1の構造で制作しました。最後の径は76.3φの極太仕様、そしてエキマニ最後部は同じ位置として他社製品と互換性があるように作りました。

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これには理由があります。純正フロントパイプを切断、触媒を減らしては車検が通りません。ノーマルにも戻せないためユーザーさんは後で必ず苦労すると思います。そこでノーマルは使わず専用フロントパイプを制作。しかも排気ガス検査を受けて車検対応品で売り出せばお客様皆が満足すると思うからです。
さて制作したエキマニと純正加工品を並べてみます。
なんという違いでしょう!誰が見ても排気効率の違いは明らかですよね!!

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そして取り付け。
スペースが狭いために取り付けの苦労は純正の比ではありません。それでもエンジンを下さずに取付できますからメンテナンスに優れています。

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純正の二重構造とは違い剥き出しですから上側の遮熱対策はしっかり行います。

 

そしてフロントパイプを作っていきます。
シュレンザーの60.5φとは違い極太の76.3φでスポーツ触媒までもっていきます。スポーツ触媒は一番大きいタイプを使用し更に今回はEU5という最も浄化性能に優れたタイプを奮発しました。200セルで最高性能!でもこれで検査を通らなかったらどうしよう?後日行って来たいと思います。
差し込みでは触媒後のバーの部分が振動で下がってきてしまいマフラー全体が低くなってきますのでステーを追加して防止します。車体のねじ穴を使うので加工の必要はありません。

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最後にO2センサーの加工です。よくエキマニに2か所センサー取り付け部分がある製品がありますがエンジンチェックランプがついてしまい空燃比制御が乱れてしまいます。コンピュータセッティングで消すことは出来ますがやはり最初から点灯しない位置にセットしたいです。前側のAFセンサーは大丈夫ですが後ろ側のO2センサーは移動した触媒後に持ってきたいです。これなら純正と同じ方式なのでチェックランプが点灯することはありません。

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センサーの配線を切断して延長加工します。別に難しいことではないので誰でも出来ると思います。

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そして完成。やっぱり凄い迫力ですね。これでパワーがアップしないわけありません。
エキマニは437800円(税込)、スポーツ触媒付きフロントパイプは360800円(税込)です。
更に自分はシュレンザーも作り直して増大した排気量に対応するべく一回りパイプ径、内部容量をアップしております。ついでにビッグスロットルも装着してあのお客様と同仕様にしました。

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エンジンもすぐに始動して一安心。今までより一回り図太い迫力の排気音が響きました。それでも決してうるさくありません。バルブ付きで開くと直管になるようにしてあります。 普段は静かに乗りたいです。

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これからコンピュータセッティングをしてきてからパワーチェックに行って来ます。その後結果を報告したいと思いますのでご期待ください。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

乱筆お許し下さい。

 
株式会社 ジースプロジェクト

代表取締役  澤村 淳

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