MERCEDES W205
メルセデスベンツCクラスW205 大成功を収めた先代に代わってフルモデルチェンジをしました。現在は少し安い価格帯にAクラス、CLAクラス、GLA、CLAシューティングブレイク等もあり同じメーカーの中でもかなりのライバル数です。これを乗り越えるために今回のCクラスはより大きく、豪華に、上位クラスと引けを取らない堂々とした車に仕上がっています。後ろから見るとSクラスと見間違えるほどの車格を与えられ今まで小型車は遠慮していた層の人たちも取り込む勢いを今回のCクラスから感じます。しかしそこで問題が・・・今のEクラスが沈んでいます。今後のモデルチェンジに期待ですね。 さて、フルモデルチェンジのたびに必ずプラットフォームを一新してくるメルセデスですから、今回の完全に新設計です。まずはノーマルマフラーから。 これが複雑で難しい。制作ではありません。種類が多いのです。同じ車でもAMGラインのオプションを組まないとマフラーが左右出しになりません。リアアンダースポイラーも取り付かないのでAMGライン純正のテールディフューザーが装着出来ず、左右出しのマフラーが装着できません。見た目は良く似ていますがノーマルは片側排気でテールも下を向いており、下に排気しています。これを理解していないとノーマル車両にマフラーを売ってしまい大変なことになりかねません。お店さんや代理店さんに必ず確認してもらわないといけません。 |
ノーマルの結合部分ですがAクラスのようなリングで挟み込むタイプに変更されています。サイズは違いますがこれならすぐに出来ます。そして配管はかなりいい形状をしていてパイプの潰れもあまりありません。このままでも大丈夫は作りです。しかしリアタイコが隔壁式になっていて排気効率が良くありません。 |
ターボエンジンですから排気効率を殺さないストレート構造で制作していきます。ディフューザーがへのテール出口がノーマルは1本ですが63AMGは当然左右とも2本の4本で出ているでしょうから後々の交換も考えて最初から4本出しで制作します。 | ||
狭くて苦労しますが何とか完成!他のメーカーのマフラーとは多分一味違う高価な作りになりました。 | ||
完成写真を載せておきます。 やっぱりマフラー交換はカッコいいですね! 価格は |
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早速試乗してきます。 | ||
今回はリアピースのみの制作ですから音を出来るだけ出そうと思い口径の太い内部構造にしていたのですが、音が大き過ぎで室内にこもってしまいます。以外にもこのエンジンでこんなに大きな音が出るとは思いませんでした。早速一回り細く作り直して再度試乗します。 |
今度はいよいよ63AMG仕様を作ります。 | |
リアディフューザー装着のC250が入庫してきましたので制作していきます。 テールエンドを少し低くして開いて丁度いい位置に持っていったら完成です。 マッチングがいいとカッコいいですね! |
価格はハーフステンレス162800円(税込)、オールステンレス206800円(税込)です。 そして試乗に出かけます。 しかしこれでは私自身満足できないので後日是非フロントパイプから全部を制作したいと思います。これ全部で軽く30PS以上はパワーアップするでしょう。パワーチェックも行いたいと思います。ご期待ください。 |
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中間ピースの開発を終えましたので続きを書きたいと思います。どうか最後まで読んでいただければ幸いです。 |
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今回別で後日記載することになったのですが、それには理由があります。 |
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したがって専用設計で別々の開発、治具が必要になります。それからノーマルに採用されているセンサーの取り付け部分のネジが専用設計になっていて、新たに図面から書いて新しい部品を作る必要があったためです。なんと1998年に法律上廃止になった触媒の排気温度センサーが復活しています。しかも専用ネジになっています。これだけの専用ナットを制作しなければならず大変です。 |
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これによりこの車の制御はAFセンサー、O2センサーに加えて排気温度センサーも含めての緻密な制御をしています。チェックランプが点灯しないように慎重に制作しないといけません。 | |||
さてレイアウトが分かって各種センサーネジを専用で開発したので早速開発に入りたいと思います。まずは200,250から。 この排気量には完全なオーバーキャパとも言える70φパイプを採用しています。なんとAMG車両みたいです。フロントはなぜかパイプが2分割されていてすぐに合流するレイアウト。 まずパイプ径ですが、これは昔では考えられないハイブーストを掛けているため排圧がそれだけ高いためで、2分割は最初の部分で流速を稼ぎたいために分岐されているのでしょう。 |
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しかし所詮は純正の作りで分割部分前側の分岐は金型で作る必要があったため、更にパイピングが曲がっているために大きく潰れています。 | |||
この部分の潰れを無くし、その前のフレキシブルチューブを当社A45 AMGと同じ76φ用のフレキを使い、流速を高めるのではなく排圧が高くならないよう抜けを重要視して制作して行きます。この方が格段にパワーアップしますから。 | |||
そして当社も70φパイプを使い全く潰れの無いようにレイアウトして作っていきます。 | 純正のように一体ではなく整備性に優れた2分割にして制作して行きます。 | ||
リアピースとのジョイントは純正とボルトオン。互換性が完全に取れていてスムーズに取り付けが出来る様に制作します。中間タイコ以降のパイプは65φを使いジョイントの口径に合わせます。ここの部分はもう排気温度が下がってきていますので70φを使う必要はありません。 | |||
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ここで少し排気ガスの温度による特性を説明します。 中間タイコ前部分にいつものようにバーがあります。これは車体剛性のアップとプロペラシャフト脱落防止とマフラー脱落防止に必要ですのでほとんどの車に装着されています。 |
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このバーを避けるために純正はマフラーを潰して対応していますが、当社は潰さずに作ります。そうするとスペースがとても狭くなり振動で当たるかもしれないスペースしかありません。そのこのバーに追加ステーを取り付して振動により当たらないように、また温度により垂れ下がってしまわないように補強の目的も備えマフラー吊り下げラバーを追加します。こういう細かい部分も気を抜かずに製作していきます。 | |||
そして各種センサーを取り付け出来るように、車両の制御が純正とずれないように慎重に位置を決めながらセンサーナットを取り付けます。 | |||
そして完成! 渾身の力作が出来ました。 |
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早速試乗してきます。 まず排気音ですが、エンジン始動時でも純正より少しだけ大きくなり、音質が力量のこもったパワー感溢れるチューニングマフラーに変わりました。これは良かった! このマフラーはリアピース交換でもかなり音が出ていますので、これよりも大きくなったら困るなと思っていたのです。したがって中間タイコをこの車が搭載できる最大サイズのものを使用して消音しております。 走り出して全域でトルクアップ、アクセルのツキが断然良くなりとても楽しいです。 やはり触媒交換の効果は絶大です。かなりのパワーアップをしていますが第一触媒が純正のまま残っておりますのでコンピューター書き換えはしなくても大丈夫なようです。エンジンを壊すほど燃調が薄くなりませんのでこのまま乗って行けます。良かったですね! もちろん専用コンピューターチューニングを行えば更にパワーアップをする事は言うまでもありません。ブースト圧を少し上げて劇的にパワーアップするのではないかと思います。 大満足のマフラーが完成しました。 触媒を交換しているため後日排気ガス検査を受けて来ます。 価格はスポーツ触媒付きフロントパイプと中間ピースのセットで239800円(税込)です。 |
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続いて180の開発をします。 この車、パワーが少ない分作りも簡素化されています。床下に第二触媒はなく、エンジン下の第一触媒すぐ後に第二触媒が付いています。容量自体が少なくても十分に排気を浄化できるとメーカーが判断したためにこうしたレイアウトになったのだと思います。 |
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流速を高める分岐もなく、もちろんフロントパイプ部分に触媒が無いため各種センサーもありません。これは簡単に制作出来そうです。パイプの潰れも酷いためパワーアップしそうです。 この車も同じく70φパイプを使用していますので当社も同じ口径を使います。 スムーズに排気を流すために一か所も潰さず慎重にレイアウトして作っていきます。 |
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中間はサンサーが無いだけで共通に出来るのでフロントパイプだけで完成できます。 前に触媒が2個ついていますのでジョイントが後ろに来ていて、取り付けステーの位置もその分後ろに来ています。 そして完成!スムーズなレイアウトでフロントパイプが完成しました。 |
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最後に試乗に出かけます。 |
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触媒を交換していない分純正と排気音はあまり変わりません。家族が乗る事を考えるとギリギリ大丈夫な範囲に収まっていると思います。 パイプの潰れが無くなった分アクセルレスポンスが良くなり、勝ち上がり加速が向上しています。やはり前側の交換は効果が大きく、走りも楽しいです。エンジンパワーが無い分コンピューターも書き換えてブースト圧を上げたい気分です。ユーザー様でしたら徐々にステップアップして走りの違いを楽しんでいただければ楽しいと思います。 こちらも大満足なフロント、中間マフラーが出来ました。 |
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価格はフロントパイプ、中間ピースセットで184800円(税込)です。 |
最後まで読んでくださりありがとうございます。 乱筆お許し下さい。 |
株式会社 ジースプロジェクト 代表取締役 澤村 淳 |
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