MERCEDES R231 (SL63AMG)
R231型 SL63AMG 6.3LNAエンジンからツインTBエンジンへ時代が変化してきており、M157エンジン車を初めて開発します。マフラーメーカーとしては少し遅かったと思いますが、その分力を込めて深く開発していきます。
それではマフラーの開発に取り掛かります。 まずはノーマルマフラーから。 SLはアンダーボディに補強がありクリアランスが狭いのにギリギリ太いパイプを潰しながら無理やり通してあります。しかしそれでも70φのパイピングを通してありますからさすがAMGです。潰れが酷く効率が悪いので私はこれを全部76φで潰れ無しで通していこうと思います。 AMG車全てに言えることなのですが、エンジン始動時に割れた物凄い音がしますが乗るとまるで無音。リアタイコの中が仕切り板1枚のみであとは空洞ですのでそんな音になってしまっています。割れてうるさいから静かにしてくれ。と持ち込んでくるお客様が大変多いです。これも乗って音が出るように開発していきます。
SLのノーマルグレードはフロントからリアエンドまでマフラーが一体なので切断加工が必要ですがAMG車はリアピースがジョイントになっておりますのでボルトオンで装着できます。C63より更に径が太くなっておりさすがツインターボですね。 非常に狭くてクリアランスが厳しいですが苦労して完成しました。 価格 なおノーマルグレードSL350,550AMGスポーツパッケージ用マフラーも発売いたします。 価格
エンジンをかけるとV型独特の低音サウンドが響き、気持ちいいです。これぞベンツのサウンドです。かなりのパワーアップが期待できそうです。 | このページのトップへ | |
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次にバルブ付きマフラーを製作します。リアタイコ部分のスペースが狭すぎてタイコ手前で2系統にパイピング出来ません。仕方が無いのでバルブ側は直接パイプを通してタイコを外側上に持っていきます。なんて美しいレイアウトでしょう!これぞバルブ付きマフラーです。私自身惚れ惚れする出来栄えです。写真を見てください。 |
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価格 ハーフステンレス371800円(税込) |
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ここでバルブシステムの取り付けを説明いたします。プロのお店さんじゃないと取り付けが出来ませんのでしっかりと整備してくれるベンツのプロショップさんに取り付けをご依頼してください。 |
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アンダーパネルを全て取り去り配管を引いていきます。 |
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SLはオープンカーでトランクルーム内側の内装を取るのが難しい為アンダーボディから電源配線をソレノイドバルブに持っていきます。 |
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| このページのトップへ | 負圧配管をスリーワイで分岐して左右バキュームバルブに取り付けます。 |
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エンジンルーム内に負圧の取り出し口が無いので(今の車はバキュームセンサーがインテークマニホールドに時下付けになっています)キャニスターラインから違径スリーワイを使って負圧を取ります。しっかりと遮熱処理をしてください。 |
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後は室内に引き込んだ電源線をACCに繋げば完成です。私はリモコンではなくグローブボックスにスイッチを取り付けました。 |
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そしてエンジン始動。 バルブを閉じるとノーマルよりも静かで開くと直管ですので迫力の音量が響きます。 最後にフロント、中間部分を製作します。 この部分を交換することによってM157エンジンのポテンシャルを全て引き出せます。 ノーマルのパイプと言ったら本当にひどい潰れ方をしており、これではせっかくのパイプ径が意味ないです。半分以下に潰してあります。 |
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大きくて外すのが大変でした。 | このページのトップへ | |
さてノーマルのタービン出口フランジ径を調べてみます。ここは今までどの車も50φしか無かったため排気効率を殺してしまっていましたが今回は60φ以上あります。 |
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当社最大径の76φ用スポーツ触媒をセットしてフロントパイプを作って行きます。 |
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続いて中間ピースの制作です。オール76φで作って行きます。スペースが狭いので大変です。 |
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そして完成。凄いマフラーを作ってしまいました。 |
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最後にどれだけのパワーアップをしているのか確認したいのでパワーチェックを行います。 |
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