MERCEDES W176
メルセデスベンツ W176 W176新型Aクラス。フルモデルチェンジとともに全く新しくなり従来では考えられないレベルアップをしてきました。小型車の活況がこのセグメントを盛り上げメルセデスも本気で作ってきた力作だと思います。発売するとすぐに全世界で20万台の受注、半年待ちというヒット商品となりました。最上位にはA45AMGがあり幅広いユーザーから憧れの的としてドレスアップも活況になる車種ではないでしょうか。
ご存じのとおりA180,A250はテールがある普通のマフラー。A45AMGだけテールレス専用ディフューザーの恰好良い、全然外見の違う形をしております。これでは普通のマフラー交換タイプを作ってもユーザーの求めているマフラーではないと思います。やはり憧れはAMGではないでしょうか?ならA45AMGルックになるマフラーを作ろうではないか!こうして開発を進めていきました。
まずノーマルを調べます。AMGルックのスポーツパッケージを外装オプションで選んでいればA45の専用リアアンダースポイラー、テールカバーが装着できそうです。 展開図面、品番をよく調べて行くと更にテールカバーブラケット、専用ボルトなどが必要そうです。ここで全ての部品を発注しました。もし装着出来なかったら水の泡になります。どうかボルトオンで装着出来ます様に!! それでは開発を進めていきます。 なんと一番前の部分、フロントパイプからリアエンドまで一体ではありませんか!また絶句です!!これでは他のメーカーさんは純正を切断してのリアマフラーのみを発売してくるだろうな?しかし二度と純正に戻らないこの方式は嫌ですし性能もあまり出ません。やはり完全ボルトオン、車検対応がシュレンザーの魅力と思いますのでフロントパイプ部分、純正結合部分から開発を進めていきます。 今までのメルセデスはこの部分にガスケットがなかったのですがこのAクラスからはガスケットが付いています。国産と違い外車はこの部分に対する考え方がラフで完全な気密を求めておらず、ガスケットすらないのですから今までは少しの排気や水が漏れていました。しかし今回は対策してきて国産並みの気密精度となっております。
まずはフロントパイプから。 ここにサブタイコがあります。スペースもかなりあるので純正同様サブタイコを入れます。 ここが純正の隔壁構造かシュレンザーのストレート構造かではパワーアップが全然違いますので、いくらリアピースをよく作っても純正の中間タイコがある限りシュレンザーにはかないません。また純正パイピングは所々潰れていますので潰れなくスムーズにパイプレイアウトを作っていきます。 長いので3ピース構造として装着もメンテナンスも楽に出来る様なマフラーにしました。
リアピースを作る前にリアアンダースポイラーをA45AMG用に交換します。
後はAMG部品を装着、見事ボルトオン装着出来ました。 最後にリアピースを作ります。 タイコへのパイプの入り口がタイコ側面に直接入っておりさらに真ん中ではなく右寄りから入っています。私自身真中から入れたいのですがスペースが無くて(オーバーハングが無いので)無理で仕方なく純正同様右寄りから排気を入れます。しかしこれでは右側タイコ部分の容量が無く右側の排気音が大きくなってしまいます。したがって右側はオリフィス式の消音構造、左側はTB用ストレート構造で制作しました。左右の流れる排気量の体積を足してメインパイプ径の容量と同じか上回る断面積でなくてはなりません。せっかくのTB車ですから伸びの良い加速を楽しみたいです。 構造に苦労しましたが完成しました。しかし綺麗ですね!A45AMGディフューザーにピッタリフィットしています。 純正タイコより低い位置にタイコを持ってきて後ろからでもきらりと光るシュレンザータイコがよく分かるようにセットしました。しかもリアタイヤ後ろの純正バンパーの一番低い部分よりリアタイコの方が高く作ってありますので輪留めにも当たらないでしょう。マフラーは見せる部分も大切なドレスアップパーツですので私のこだわりです。 この状態で近接騒音を測定したら左側が83dB、右側が85dBでした。右側をこれ以上絞ることはできないので仕方ありません。しかしほぼ揃いましたので満足、これで加速騒音試験もクリアーできるでしょう。 乗ってみると純正より明らかに変わって元気のいい排気音、加速の伸びが体感できます。さすがフロントからの全交換ですね。普通ステップアップしてようやく叶う全交換が最初から実現できるこのマフラーは最高です! しかし何故あんなにもすぐにシフトアップしていくのでしょうか?すぐに1000回転になってしまい加速しません。せっかくマフラーがいいのにこのシフトプログラムはだめですね。今の車は環境のために仕方ないのでしょうね。常にスポーツモードで運転しました。 大満足して試乗が終わり、近いうちにパワーチェックをしてきたいと思います。その時に結果を記載しますのでどうかご期待ください。 マフラーの定価はフロントパイプから全てにもかかわらず10万円台、217800円(税込)で販売いたします。かなり頑張った価格なので皆さんぜひ体験してください。オールステンレスは316800円(税込)です。 |
| このページのトップへ | ノーマルバンパー用マフラーが完成しました。(2015/01/10追記) 純正出口にしっかりフィットするテールはBOかBO2です。ツバの薄いスポーティなBO、ツバの厚いお洒落なBO2、好みによって選択できるように2ラインナップします。更に新開発チタンコーティングバージョンも登場です。オプションでお選びください。 横置きタイコで左右出しと大きいマフラーなのでテールを含めてリアピースを一体式にするとどうしても左右のバランス、傾き、左右の出具合が溶接によるひずみ及び車両誤差、取り付け具合などにより揃わないことが多いのでテールは初めからスライド式にします。これなら自由に傾きも出具合も調整できますので完全にそろえられます。左右のバランスって大切ですよね。
そして完成! スライド式テールを採用したため完璧にマッチします。 価格 チタンコーティングは1本6600円(税込)UPにて制作いたします。 |
続いて250 排気量が大きいのでメインタイコの内部構造を大きくし、オリフィス構造も無くし、パワーアップに備えます。しかし右側の容量が小さいので左側の通路を大きくして排気ガスを左に多めに持っていき、しかも共鳴効果を使い排気音量を下げます。これで加速騒音試験も大丈夫でしょう。詳しい構造は企業秘密にしてください。 見栄えは同じですが全くの別構造となっております。価格は企業努力によりA180と同じです。
続いて250 4マチックです。 これはリアタイヤを駆動するためにプロペラシャフトがありますので完全に別構造となります。フロント部分にはタイコが無く中間部分に薄型のタイコがセットされます。 価格 ノーマルバンパー用 ハーフステンレス 239800円(税込) オールステンレス 338800円(税込) A45 AMG エアロ用 ハーフステンレス 228800円(税込) オールステンレス 327800円(税込) |
最後までお読みくださりありがとうございます。 乱筆お許し下さい。 |
株式会社 ジースプロジェクト 代表取締役 澤村 淳 |
| このページのトップへ |